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アスワン、岩窟墳墓群と風のドーム〜写真で巡る古代エジプトの旅③

風のドームからナイル川旅のスポット情報
この記事は約5分で読めます。

世界一周の旅で訪れた場所の中から、心に残ったスポットや楽しみ方、そこで感じたことなどをご紹介しています

今回はエジプトの旅の第3回目、アスワンの岩窟墳墓群についてです

この時点ですでに豪華フェリーのナイル川クルーズツアーが始まっているのですが、その一泊目はアスワンの港に停泊していますので、まだアスワンの旅が続いているのです

ナイル川クルーズについてはこの後の記事でご紹介します

この記事を書いている2020年9月6日時点では、新型コロナの影響で海外旅行が難しい状況ですが、将来の旅の参考に、あるいは、旅の雰囲気を感じるひと時になれば幸いです

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岩窟墳墓群は古代エジプトからの貴族のお墓

アスワンの市街地からナイル川を渡った西岸にあるヌベ・アル・ハウア丘に、古代エジプト古王国時代からの貴族の墓が数多く残っています

ナイル川を挟んで東側は生者の地、西側は死者の地とされていたそうです

この岩窟墳墓群へ行くには、まずアスワンの市街地側の船着場からフェリー(と言っても渡し船のような小さなもの)に乗ってナイル川を渡ることになります

10分かそこらで川を渡ると、すぐに岩窟墳墓群の入り口があり、その周辺には観光客用のラクダが何頭もいました

ラクダはやり過ごして、風情のある階段で墳墓群のある丘へ登ります

丘へ登る階段
丘へ登る階段
階段の登り口から振り返ってみる
階段の登り口から振り返る
階段の上から振り返ってみる
階段の上の方から振り返るとナイル川が見える

丘をあがると、管理人のおじさんが現れて、鍵を開けなければ中に入れないお墓に案内してくれるというので、着いて行きました

当然後で料金というかバクシーシ(イスラム流の喜捨)みたいなものを要求されると予想されましたが、だんだんエジプト流の交渉にも慣れてきたので、ちょっとドキドキしながらも、そんなに警戒することなく案内をお願いしました

最終的には、5エジプトポンド(日本円で30円ちょっと)を渡してすんなりお別れしました

案内人についていく
ナイル川を見ながら案内人についていく

ヘカイプの墓、ヒルクーフの墓、ペピナクトの墓、シーレンプト2世の墓などが有名だそうですが、どれが誰のお墓なのか、誰がどんな人なのか、よくわからないまま見て周りました

古王国時代からローマ帝国支配時代まで、広い範囲の時代にわたるお墓があるそうです

2000年、3000年も昔の人たちが岩を掘って造ったお墓に入り、その壁面に描いた壁画を直接見たり触れたりできることには、不思議な感慨がありました

それは「時間旅行」とでも呼べるような
自分の意識がその時代に同時に存在しているような感覚です

お墓の中の壁画
お墓の中の壁画
お墓の中
お墓の中
お墓の中の壁画。ヒエログラフ
お墓の中の壁画

一つの岩窟の中が横にも広がっていて、岩窟の中を通っていくつかのお墓に行くことができました

岩窟内の通路
岩窟内の通路

昔はそれぞれのお墓専用の参道として使われてた道が残されていました

お墓専用の参道
あるお墓専用の参道

次々と幾つものお墓を案内してもらいました

それぞれの入り口には鉄格子の扉などが設けられていて、ひとつひとつ鍵で開けて中を見せてもらいます

主なお墓の入り口には説明文が掲示されていました

場所によっては、人骨がそのまま置かれていたりしていて、ちょっと不気味な感じもしました

壁画は、痛みの激しいものもありましたが、色鮮やかな美しいものもありました

壁画が描かれた当時の人々の息遣い、会話、想いなどが、そこに宿っているかのような、リアルな迫力を感じました

それにしても、数千年の時を超えて、よくぞこれだけのものが残っていてくれたなと、感謝せずにはいられませんでした

お墓の入り口
お墓の入り口
お墓の外を歩く
真っ青な空の下、ナイル川を見ながら歩く
お墓の入り口を開ける
お墓の入り口を開ける案内人
墳墓内の通路
墳墓内の通路。ここはきれいに作られている
人骨が置かれた墓所
墓所に置かれた人骨
保存状態の良い壁画
保存状態の良い壁画。色鮮やかで感動
壊れかけた墓所の通路
壊れかけた墳墓の通路を行く
後の時代の壁画
比較的後の時代の壁画のよう
廃墟的なお墓
こういう廃墟感に惹かれる
墳墓の入り口のレリーフ
墳墓の入り口にもレリーフ
墳墓内を下る廊下
墳墓内を下る廊下
階段のある墳墓
階段のある崩れた墳墓跡
痛みの激しい壁画
痛みの激しい壁画

風のドームとナイル川の眺望

案内人のおじさんとお別れしてからは、その辺を気ままに歩き回りました

異国に来ると、全てが新鮮なので、ただ歩き回るだけでも嬉しくてたまらなくなります

途中でトイレに行きたくなりましたが、丘の上にはトイレなどなかったので、岩陰で失礼しました

岩陰といっても、一方向しか隠れないので、あまり意味はありませんでしたが、ほぼ全くといっていいほど人がいなかったので、気にはなりませんでした

丘の天辺に展望台のような建造物が見えたので、そこまで登ってみることにしました

後で調べると、これは「風のドーム」(クッペト・エル=ハワ)と呼ばれるそうです

結構古そうですが、いつ誰が何のために建てたのか、残念ながらわかりません

風のドームを見上げる
丘の上の風のドーム

風のドームは、その名の通り強い風が吹き渡っており、瓦礫に囲まれた、廃墟のような建物でした

しかし、そこからの眺めは圧巻でした

砂漠の広がる大地の中を、真っ青なナイル川が流れ、その河岸にだけ緑が繁っていて
ナイル川の美しさがとても印象的でした

美しさだけでなく
そのかけがえのなさ
ナイル川があるから人が生きていけること
それが身にしみて感じられ
その感覚は「水」というもののありがたさに広がりました

別の記事でもお話ししましたが
「水」は命の源
砂漠地帯にいるとなおのことその貴重さを実感します

翻って、日本はなんと「水」に恵まれていることか
ほとんど、いつでも、どこでも、きれいな水を得ることができる
それが、世界的にみると、どんなに貴重で、豊かで、恵まれた環境であることか
そして、そのきれいな水を作り出す豊かな大地、豊かな森
それこそが、日本の宝

ナイル川を眺めていて、そんな想いをより強くしました

風のドームからの眺め
風のドームからの眺め
ナイル川上流
ナイル川上流の眺め
ナイル川下流の眺め
ナイル川下流の眺め

おわりに

アスワンには数日間しか滞在しませんでしたが、初めてのエジプトを感じる充実した時間を過ごすことができました

写真が残っていなかったので省略しましたが、「ヌビア博物館」も見応えのあるところでした

どこでどうやって乗ったらいいかわからないバスを利用して市内を行き来するのも、スリルがあって楽しい体験でした

旅のスタイルにもよりますが、僕は、旅をしている間、自分は何者でもなく、誰かの役に立っているわけでもなく、物質的・金銭的な何かを得ているわけでもありませんでした

そんな状態でも、生きている実感があって、幸せを感じました

ただ生きているだけでいいんだという実感を、知らないうちに積み重ねていたような気がします

今、海外の旅に出ることができず、日本の都会で過ごす時間が長くなって忘れかけていたその感覚を、この記事を書いていて思い出しました

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