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海外の宿泊場所「日本人宿」のメリットとお勧め日本人宿

旅のヒント
この記事は約14分で読めます。
この記事の概要
  • 日本人宿のメリット・デメリット
  • 日本人宿の活用方法
  • 世界中のおすすめ日本人宿

僕は、世界一周の旅をする中で、「日本人宿」というものの存在を知り、世界のあちこちにある日本人宿に何度もお世話になりました

日本人宿に宿泊することにはいろいろなメリットがありました

実際、僕も、そのメリットを活用させてもらうことで、旅が何倍にも快適で充実したものになりました

この記事では、僕の実体験に基づき、日本人宿のメリットと、実際に泊まったおすすめの日本人宿をご紹介します

この先、海外に旅に出たいと思っている方が日本人宿を知るきっかけになったり、これから日本人宿を利用する方の参考になったりすると嬉しいです

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日本人宿というものについて

そもそも日本人宿って何?という方もいるかもしれませんね

正確な定義があるわけではありませんが、大雑把にいうと、宿泊者の中で日本人占める割合が多い、主にバックパッカー向けの安宿で

中には宿側で日本人限定にしているところもあります

やはり日本人の礼儀正しさや金払いの良さが、宿的にありがたいようです

また、オーナーが日本人だったり、日本語を話せたり、親日家であったりするために、自然と日本人客が集まってくる場合もあります

日本人宿は、日本人バックパッカーが行く世界各国に点在していて、こんなところにもあるのか!とびっくりすることもあります

日本人にとって、日本人宿にはいろいろなメリットがあるため、いい日本人宿は、日本の旅人にとって非常にありがたい存在です

海外「日本人宿」のメリット

ではまず、僕が体験した日本人宿のメリットについて具体的にご紹介しますね

ホッと安心してリラックスできる

僕は、旅の最初の頃、日本人宿に泊まるという発想がなかったので、毎日一般的なホステルなどに泊まっていました

宿のスタッフも宿泊客も、ほとんど皆外国人でした

訪れる場所でやり取りするのも外国人でした

友達になって一緒に行動する人もいましたが、それもほぼ外国人でした

外国人との会話は基本的に英語ですが、僕は片言の英語しか話せないし、聞き取りも厳しいです

周りが外国の人だらけだと、常に一生懸命聞いて、一生懸命話すということの繰り返しで、それでもコミュニケーションがうまくいかないことも多いし、言いたいことの半分も言えなかったです

治安に対する不安感も強くて、絶えず緊張していましたから、1カ月くらい経つと、精神的に、かなり疲れてきました

そんなときに、たまたまラオスのルアンパバーンという街で出会った日本人旅行者から、その人が泊まっている日本人宿「ソークミンサイゲストハウス」を教えてもらい、行ってみると部屋が空いているというので、初めて日本人宿というものに泊まることができたのです

そこで僕は、日本語で会話ができる、母国語で会話ができるということのありがたさを、初めて実感しました

特に考えなくても、集中しなくても、微妙なところまで言っていることがわかるし、がんばらなくても話が通じる、その楽ちんさに、一気に肩の力が抜けました

オーナーも日本人女性と現地人男性でしたし、客も日本人ばかりで、やっと安全地帯ができたような感覚でした

このようなホッと安心してリラックスできる場が、見知らぬ外国の地でも用意されていることは、実にありがたいことでした

それ以降僕は、旅に疲れたら、日本人宿に避難して、心を休めるようになりました

日本人宿に導いてくれる、いい出会いがあって良かったね

旅の情報が得られてありがたい

僕は、世界一周の旅で、気の向くままに次々と新しい国、新しい街を訪れて行ったので、事前に十分な情報を得るというよりも、現地に行ってから情報を得ることが多かったです

現地で情報を得るときに、一番役に立ったのは、宿泊先で宿のスタッフや同宿舎から得る情報でした

これは日本人宿に限ったことではなく、バックパッカー向けの安宿であれば、同宿者などから情報を仕入れることは可能なのですが、一般の宿だと、そこまでサービス精神の行き届いていない宿も多かったですし、やはり言葉の壁があって細かなところまでは理解できなかったりしました

その点、やはり日本人宿の方が格段に楽でした

宿自体が日本人旅行者が困らないように、また、旅を楽しめるようにと、いろいろな面白情報や警戒情報をわかりやすく示していてくれることもありました

面白い例としては、インドのコルカタにある「サンタナゲストハウス・コルカタ」で、日本人に声をかけてくる詐欺師として有名な男性の名前や顔が手配書のように壁に張り出されていたこともありました

旅の中では、悪質なぼったくりや詐欺、窃盗や強盗などの被害に会う人も珍しくないので、典型的な手口や、注意すべき場所などを事前に教えてもらえるのは、大変ありがたかったです

また、「情報ノート」の存在も役に立つことがありました

情報ノートというのは、宿に備え付けのノートに、それまでに宿泊した客たちが、いろいろな場所への行き方やグルメ情報などを、体験に基づいて具体的に書き記してきたものです

韓国語のものや中国語ものも見たことがあるので、宿によっていろんな国の言語の情報ノートがあるのかもしれませんが、日本人宿には日本語のものがあるわけです

今はインターネット上にたくさんの情報があるので、重要性は低下しているかもしれませんが、非常に細かく具体的な情報が多いですし、情報が少ない国では特に重宝します

例えば僕は、キューバに行ったときは、ネットや書籍での情報が少なかったので、具体的なグルメ情報や次の宿情報を得るのに情報ノートを活用させてもらいました

旅の仲間、いい友達に出会えて幸せ

僕にとって、旅の醍醐味の一つは、人との出会い、人との交流でした

様々な国の人たちとの出会いや交流は、本当に最高の喜びでしたし、どんな国の人にも受け入れられるんだという実体験は、それまで低かった自己肯定感をかなり高めてくれました

しかし、やはり言葉の壁がある僕にとっては、交流の深さには限界がありました

この点、旅先で出会う日本人との交流には、格別の良さがありました

やはり母国語で自由に話せるため、深い話も含めていろんな話が楽にたくさんできるというのは大きかったです

また、世界一周など、海外を長期間旅している日本人同士、価値観や人生観など、共感できる部分も多く、いわゆる波長が合う人が多かったように思います

そんな旅の仲間と一緒にその地域の見所へ行ったり、美味しいものを食べたりする時間は、本当に楽しくて、そういう経験ができた場所は、「よかった場所」として思い出に残りました

旅で知り合った人の中には、日本に帰ってからも連絡を取り合ったり、一緒にイベントをやったりと、付き合いの続く人もいました

旅の中で恋が芽生えてカップルが誕生するという話も、よく聞きますが、そうなるのもうなづける魔力が、旅の出会いにはあるようです

旅は道連れっていうもんね

人と人の出会い、触れ合い、絆っていうのが、幸せの素だね

ユニークな旅人に会えて可能性が広がる

日本人宿にいると、交流しやすいということもあって、多くの同宿者と接することができるのですが、そうすると、ユニークな旅行者にもたくさん出会います

日本とメキシコとの文化交流をライフワークとして続けている人、バイクで世界一周しながら各国の情勢を調査しているおじさん、自転車で南北アメリカを縦断している大学生、後期高齢者の年齢でヒマラヤを歩いている人、80代でインターネットと無縁のままインドを旅しているおじいさん、中南米の危険地帯をヒッチハイクで旅している女子大生などなど

皆、それぞれの特有の価値観や関心があり、自分の想いに素直に行動している人たちでした

そういう人たちと接することで、「ああ、こういう生き方もあるんだな。こんな考え方もあるんだな。」とか「何歳になっても人生を思い切り生きていけるんだな。」といったことを実感することができます

それによって、自分を縛っていた固定概念も薄れて、生き方の可能性が広がるのです

これは、日本人旅行者との交流に限ったことではありませんが、同じ日本人の生き様を見ることで、自分にもいろいろな可能性があることをより強く感じることができるのです

今時の旅ではインターネットが不可欠みたいになっているだけに、それなしで世界を旅しているおじいさん、すごいね

外国で頑張っている日本人に会えて勇気が出る

日本国内だけで暮らしていると、外国で暮らすことなんて、とてもハードルの高い、非現実的なことに思えていました

だから、日本国内でどう生きていくかということしか頭にありませんでした

しかし、日本人宿には、旅行者だけでなく、長期滞在者が泊まっていることもありました

日本人宿に滞在している人は、たいてい、夢を持って海外の地で頑張っている若者でした

パリの料理人やショコラティエメキシコのプロレスラーなど、武者修行のような形で頑張っている若い人たちに会うと、こちらもなんだか勇気をもらえました

また、そもそも宿のオーナーをしている日本人も、日本から外国の地に身を投じて、夢を実現させようとしているわけで、そこにも思い切った決断、勇気といった力強さを感じて、同じ日本人として刺激を受けました

そして、そういう実例を目の当たりにすることで、「自分も日本にこだわる必要はない。世界中、どこだって生きていける。」という確信のようなものが育っていきました

世界中どこへ行っても生きていけるって思えると、何だか力が湧いてくるね

日本語の本がたくさんあって好きな本が読める

今はどこへ行っても電子書籍を読むことができるので、本はいらないと思う方も多いかもしれません

確かに、電子書籍を活用している人はよく見かけましたし、僕自身も使っていました

でも、電子書籍化されていない本もありますし、紙の本で育った世代なので、やはり紙の本を読みたいという想いに駆られる時がありました

といっても、紙の本を持ち歩くのは重いです

そんな時、多くの日本人宿には、日本語の本がたくさん置いてあって、とてもありがたかったです

中でもスペイン、マドリッドの「ペンション・アルボル・デル・ハポン」では、一室が図書室のようになっていて、文庫本や漫画などが壁全体に並んでおり、本好きの僕としては、そこにいるだけで幸せな気持ちになりました

のんびり本を読む時間が持てるのも、自由なバックパック旅行の贅沢だね

旅と本って、相性がいいよね

ペンション・アルボル・デル・ハポン

レンタカーをシェアできてお得

旅をしていると、車がないと不便な場所がよくあります

ツアーに参加するという手もありますが、ツアーだと自分のペースでのんびり回れないのがネックですよね

そこでレンタカーを借りることになりますが、レンタカーは高いです

そんなとき、日本人宿にいると簡単にレンタカーをシェアする仲間が見つかります

これができて本当によかったなと思うのが、イースター島の日本人宿「ハレ・カポネ」でした

島中に点在するモアイ像の見所を回るには、やはりレンタカーが一番便利ですので、必然的に、一緒に泊まっている人たちを誘い、割り勘でレンタカーを借りて回ることになりました

イースター島まで行くような旅人同士、気が合いますし、一緒に写真を取り合ったり、一緒に感動しあったりして、とても楽しい時間を過ごせました

もちろん、外国の方と一緒でも面白いのですが、同じ言葉を話す日本人同士のドライブには、そこでしか味わえない良さがありました

運転できない人にとっても、シェアレンタカーに乗せてもらえるのはメリット大きいね

そうだね

ただし、運転する人は気をつけないとね

慣れない左ハンドル右車線では、右側に寄りすぎる危険があるからねー

豪華なシェア飯が食べられる

長期間海外を旅していて、結構重要なのが食事です

特に、日本食、ないし日本人の好みに合った食事が恋しくなります

日本食レストランがないような場所に行くことが多いですし、あっても美味しいところは少なく、しかも日本料理店は割高です

自炊することができる宿も多いですが、一人で作ると簡単に済ませてしまいがちです

そんな時、日本人宿で、仲間と一緒に豪勢なシェア飯が食べられると、めちゃくちゃ嬉しいです

例えば、チリの海辺の街ビニャ・デル・マールにある「汐見荘」では、近くの海鮮市場から新鮮な食材を買い込んできて、料理上手な宿泊客に豪華な食事を作ってもらえました

また、パリの日本人宿「ドリームハウス」では、宿泊客の中にバリで実際に働いている料理人がいたので、みんなでお金を出し合って、食材の調達からやってもらい、美味しいフランス料理のディナーをいただくことができて、感激でした

「シェア飯」も日本人宿に限りませんが、僕にとっては、やはり、日本の料理は世界一でした

食、料理って、国籍や人種を超えた人類の共通言語みたいなものだったよ

日本人宿に限らず、一緒に料理をしたり、外国の人に日本の料理を作ってあげたりするのは、とっても楽しい経験だった

ドリームハウスでのクリスマスディナー

日本人宿のデメリット

こんなにメリットの多い日本人宿ですが、当然ながら、宿によって良し悪しがあります

日本人特有のきめ細かなおもてなしの心がある宿やサービス精神旺盛な宿もあれば、そういったものが感じられない宿もあります

日本人宿に限ったことではありませんが、中には、営業努力をしていなくて、汚いなと感じる宿もあります

まあ、ゆる〜い感じが安宿の良さでもあるので、いい加減さのバランスが大事で、どのくらいのゆるさを心地よく感じるか、好みは人それぞれですね

また、タイミングやメンバーにもよると思いますが、常連客が主のように我が物顔に振る舞っていて、初めてきた客にとっては居心地が良くないと感じるところもあるようです

僕はむしろ、常連客にいろいろ教えてもらって助かりましたが

デメリットということではありませんが、せっかく海外を旅しているのだから、できれば外国の人たちと交流したいという思いもありますよね

しかし、日本人どうしで固まっていると、どうしても海外の人と話す機会が減ってしまうのです

僕は、基本的には、外国ならではの雰囲気の中で、一人でその感覚を味わいたいと思っていたので、「たまに」日本人宿を利用する、という程度に留めていました

僕が日本人宿を利用した主なタイミング
  • 日本語をしばらく話していなくて疲れたとき
  • 名物日本人宿の噂を聞いて関心を持ったとき
  • 情報が少ない場所で詳しい情報が欲しいとき

おすすめ日本人宿

僕が実際に泊まったところを紹介します

泊まったのは2017年から2019年なので、利用前に最新の情報を確認してくださいね

ゆる〜い感じの宿が多いのでご承知おき願います

アジア

●ソークミンサイ・ゲストハウス(ラオス、ルアンパバーン)

日本人女性とラオス人男性のご夫婦が経営しており、別館もあった

●シティプレミアムゲストハウス(カンボジア、シェムリアップ)

日本人男性が経営。トゥクトゥクの専属運転手がいて機動的に遺跡などを見て回れた

●ロングラック・ゲストハウス(タイ、バンコク)

●ルドラ・ゲストハウス(インド、バラナシ)

日本人女性とインド人男性のご夫婦が経営。いろいろ教えてもらえたし、面白い人も多かった

●サンタナ・コルカタ(インド、コルカタ)

詐欺師情報が張り出されていたところです

●サンタナ・ロッジ(インド、プリー)

ヨガのコースもやっている。近くにもう少し豪華なサンタナ・ホテルもある

★セナムラ・ヨガ・アシュラム・ゲストハウス(インド、ブッダガヤ付近)

典型的な日本人宿とは言えないが、日本人女性とインド人男性のご夫婦が、隣接する小学校とともに経営している

中東

●ベニス細川屋ホテル(エジプト、カイロ)

●アゴラ・ゲストハウス(トルコ、イスタンブール)

★エフィシアン・ホテル・ゲストハウス(トルコ、クシャダス)

典型的な日本人宿とは言えないが、日本人女性とトルコ人男性のご夫婦が経営している。それにしても、外国で宿をやっている日本人女性は、素敵な人ばかりだな

ヨーロッパ

●ドリームハウス(フランス、パリ)

●ペンション・アルボル・デル・ハポン(スペイン、マドリッド)

図書室があって日本の本が豊富

中南米

英語の通じないスペイン語圏では、日本人宿がとても役に立ちました

●ハレ・カポネ(チリ、イースター島)

オーナーが日本人男性。空き時間にジブリアニメを見まくりました

●汐見荘(チリ、ビニャ・デル・マール)

ハレ・カポネとともにチリの名物宿。シェア飯が名物化

●カサ・デル・インカ(ペルー、クスコ)

●お宿桜子(ペルー、リマ)

日本人女性が経営しているペルーの名物宿

●サンフェルナンド館(メキシコ、メキシコシティ)

ユニークな人が多く、緩い感じで居心地が良かった。書籍も豊富

●カサ・コスメレーニャ(メキシコ、コスメル島)

こんなところにも日本人向けの宿があるんだと驚き

●カサ・シオマラ(キューバ、ハバナ)

キューバでは貴重な情報ノートがありました

●レオとヤミの家(キューバ、トリニダー)

元気なオーナー。食事が豪勢で美味しかった

北米・ハワイ

★B&Bストーニー・ブルック・イン(アメリカ、シャスタ)

典型的な日本人宿ではないが、日本人女性が経営するB&B

★ク・ケ・アロハ(アメリカ、ハワイ島)

まとめ

日本人宿のメリットは以下のとおりです(いずれも「そういう宿もある」という話です)

  • ホッと安心してリラックスできる
  • 旅の情報が得られてありがたい
  • 旅の仲間、いい友達に出会えて幸せ
  • ユニークな旅人に会えて可能性が広がる
  • 外国で頑張っている日本人に会えて勇気が出る
  • 日本語の本がたくさんあって好きな本が読める
  • レンタカーをシェアできてお得
  • 豪華なシェア飯が食べられる

デメリットとしては次のとおりです

  • 雰囲気が良くないこともある
  • 日本人で固まると外国の人と接する機会が減る

日本人宿を上手く使って、旅を何倍も楽しめるといいね!

良心的な日本人宿には、この先も長く続いて欲しいな