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常識を変える冒険の旅〜南米パタゴニアの絶景とパイネ国立公園3泊4日トレッキング(出発編)

パタゴニアのパイネ国立公園旅のスポット情報
この記事は約7分で読めます。

世界一周の旅で訪れたたくさんの場所の中から、おすすめスポットの楽しみ方をご紹介しています

今回は、南米チリ側のパタゴニアパイネ国立公園で体験した3泊4日のキャンプ&トレッキングについて3回に分けてお伝えします

このときは、旅友の香港人ドンキーと二人で挑戦したのですが、かなりドキドキ感満載の体験でした

なお、僕はこの体験を通して
・「ルールを守ること」が絶対であるという思い込みにあらためて気づき
・外側にある誰かの物差しで自分を測らない在り方を実感し
・何かに頼らずに生きていける感覚とともに自己肯定感が高まりました

てことは、この記事を読めば、思い込みの気づきや自己肯定感の高まりを追体験できるんだね?

そういうこと!
まあ、人によるけど

僕は、30代、40代だった頃の、昔の僕に向けてエールを送るような気持ちで書いてるんだ

ドンキーとの旅では考えさせられることがいくつもありましたが、これはその中の一つです
同じトレッキングで、ドンキーがトレッキングポールを失くしたときも常識を変えるような体験をしましたが、これについては別記事があります

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パタゴニアのチリ側にあるパイネ国立公園のWコース〜トレッキングの聖地

パタゴニアといえば、アウトドアグッズブランドの名前としても有名ですが、そもそもは、南米の南部(南極に近い地帯)に広がる山岳地帯の呼び名であり、ブランド名もこの地名が元になっています

そして、パタゴニアはトレッキングの聖地と言っても過言ではなく、その荒々しい大自然の絶景を求めて世界中のトレッカーが集まる憧れの場所でもあります

パタゴニアはチリアルゼンチンの国境を跨いでおり、どちらからもアプローチできます

僕は、最初はチリ側から、その後はアルゼンチン側からアプローチしてトレッキングを楽しみました

チリ側のパタゴニアでは、トレッキングの人気スポットとなっているパイネ国立公園を歩くことにしました

パイネ国立公園を歩く場合、日帰りや一泊でのコースもありますが、3泊4日でキャンプをしながらW字型に踏破する通称Wコースか、もっと日数をかけてぐるっと回るサーキットコースが人気で、特にWコースが比較的手軽に本格的なトレッキングを楽しめるとして定番中の定番となっているようでした

そこで、僕は、南米で再合流した旅友のドンキー君と二人で、Wコースにチャレンジすることにしました

パイネ国立公園トレッキング地図
トレイルの全体図
パイネ国立公園トレッキングタイム
トレイルの距離と時間

少年のような気持ちで始めた大冒険〜予約なしにキャンプ泊トレッキングに出発

過去の習慣とは異なる選択

僕とドンキーは、トレッキングへの拠点の街、チリ南部のプエルトナタレスに入り、パイネ国立公園のトレッキングには全てのキャンプサイトを事前に予約することが必要だと聞きました

しかし、同時に、同じ宿に泊まっている人たちから、予約は何日も先まで埋まっているという噂話と、予約なしでも、実際に行ってみるとキャンプサイトは空いていて、宿泊もできたという噂話を聞きました

その時点で、僕とドンキーは、なんとなく、これは予約なしで突入するしかないのではないかというムードになっていましたが、僕の中では、行って足止めされたらどうするんだという不安、というよりも、決められたルールを守らないことに対する抵抗感みたいなものがうごめいていました

翌日、僕とドンキーは、街のインフォメーションセンターを探して行き、予約手続きをどこですればいいか教えてもらいました

そして、教えてもらった会社へ行って予約を試みましたが、噂どおり、1週間くらい先まで予約が埋まっていました

プエルトナタレスは、そんなに何日も滞在したくなるような面白そうな街でもありません

ドンキーは、迷う様子もなく
「予約なしでも行こう
実際に行って大丈夫だったらしいから、きっとなんとかなるさ」
と当然のように言いました

僕も
「そうするしかないね。行こう」
と同意しました

抵抗感がなくなったわけではありませんでした

ただ、この頃になると、旅も半年近くになり、「やってみたらなんとかなる」という体験が積み重なって、考え方のスタンスが、それまでにも増して冒険寄りになっていました

それと、僕の中で、「ドンキーについていって、ドンキーのやり方を見てみたい。そして一緒に体験してみたい」という気持ちが大きくなっていたのです

それまでも、ヨルダン、エジプト、チリと何度も旅を一緒にしてきて、僕の常識とは違った常識で動くドンキーの行動を度々見てきました

正直、めんどくさくなって距離をとる時間もあったのですが、反面、自分の凝り固まった常識を揺さぶる刺激を受けてきたのも事実でした

従来の自分の選択と全く違った選択をあえてしてみることで、自分の思い込みが外れ、選択の自由が広がる感覚があったのです

この時も、もしも僕一人だったら、1週間くらい先でも予約してから行ったと思います
「これも決まりだから仕方ない。ルールはルールだからやっぱり守らなきゃ。退屈だけど、その時間を何か他のことに使えばいいじゃないか。これも何か意味があるかもしれないし」と合理化して。。。

僕とドンキーは、早速翌日から出発しようということにして、出発地点までのバスのチケットを買いに出かけました

目星をつけていったバス会社のチケットオフィスで聞くと、トレッキングの一般的な出発地点であるトーレスへ行く道が、川の氾濫で通行できなくなっており、予約のある人だけが渡し船に乗せてもらえるという話でした

それで、僕たちは予定を変更してグレイ氷河のあるパイネ・グランデ・キャンプ場の側からトーレスの方へ向かう逆向きルートで歩くことにして、パイネグランデの側へ行くバスとトーレスから帰ってくるバスのチケットを買いました

3泊4日で歩いているうちに川の氾濫も治るだろうし、もし治っていなくても、すでに長いトレッキングルートを歩き終わり、あとは街に帰るだけという僕たちを、予約していなかったからと言って渡し舟に乗せないなんてことはないだろうという読みもありました

もし読みが外れたら、また来た道を引き返してパイネグランデに戻らなければならないのですが。。。

僕たちは、食料品を買い込んで宿に帰り、キャンプやトレッキングのための道具一式を宿でレンタルして、翌日からの冒険に備えました

僕はそれまで、山を縦走した経験もなく、3泊4日も連続でキャンプをした経験もなかったので、「本当にできるのかな?」という思いもあるにはありましたが
「よくわからない先のことをあれこれ考えてもしょうがない。まあなるようようになるさ。そんな心配より、ついに南米のパタゴニアに来ちゃったんだよな。すごいことだよな」
という感慨の方が強くて、遠足の前の子供のような気持ちでした

生まれて初めての縦走がパタゴニアだったんだね!

しかも、先の見えない状況で。。。

最初の関門でのチェックは口頭だけ

パイネ国立公園への道
バスからの景色

翌日、宿泊地プエルトナタレスを7時30分に出発するバスでパイネ国立公園へ向かいました

プデートというところでバスを降り、入園ゲートのような建物の中でチェックがありました

バスの中で、「予約のない人は入れません。トーレスの川が氾濫していますが、予約のない人は渡し舟に乗せません」というアナウンスがしつこいほど繰り返されていて、僕の不安感は刺激されっぱなしでした

しかし、同宿の一人から、「最初のゲートでは予約しているかどうか聞かれるが、予約書類の確認まではされない」という情報を聞いていたので、僕たちは、「予約していますか」と聞かれて、「はい」と答え、無事ゲートを通過しました

パイネ国立公園の入り口
公園の入り口ゲート。虹が出迎えてくれた
ゲートの貼り紙

こういう場面で嘘をついて切り抜けるという行動は、僕の中ではあり得ない選択でした
今でも、よっぽどの事情がないと、あえて選択しないと思います
そもそも僕は「嘘も方便」ということわざにすら抵抗を覚える性格です
この記事を読んでいる人にも決してお勧めしているわけではありません

ポイントはそこではなく、「冒険」なのだと思います

子供時代・少年時代にも似たようなことがありました

冒険することで自分の力を自覚し、伸ばし、自立していくあの感覚

大人になって忘れていたのかもしれない、あの感覚を、僕はこの数年間、少しずつ味わい続けてきました
世界一周の旅そのものと、その中で体験する一つ一つの冒険で、もう一度生まれ変わってきたのかもしれません

忘れかけていた「冒険心」を蘇らせることが、自己肯定感を高める上でのポイントなんだね!

まとめ

長くなるので、「出発編」は以上です

ここまでの概要は
・トレッカー憧れの地パタゴニアの一つの目玉がパイネ国立公園のWコーストレッキングだが、入園するには全キャンプサイトの事前予約が必要とされていた
・事前予約を試みたが、1週間先まで埋まっていたため、僕と旅友のドンキーは、行けばなんとかなるという噂話を頼りに予約なしにトレッキングに出発した
・最初の関門は入園ゲートでの予約チェックだったが、予約しているフリをして切り抜けた
・ルールを破ることや嘘をつくことを勧めているわけではなく、ここでのポイントは、冒険心である

続きは「突破編」で!

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