僕が行った世界一周の旅の経験から、面白い旅のスポット情報をお伝えしています
実際に現地に行ってみて、意外にもめっちゃテンションが上がったのが、見たことのある映画のロケ地でした(そこが撮影シーンのモデルや舞台となった映画も含めます)
僕自身は、映画マニアというわけではありませんので、旅に出る前は映画のロケ地を回ってみようという意識はほとんどありませんでした
しかし、世界遺産や絶景の地を巡っていると映画のロケ地と重なることがたくさんありました
やはり素敵な場所は映画を撮りたい場所でもあるんですね
そして、ロケ地であることを意識してその場所を感じてみると、相乗効果で感動がさらに広がり、「この映画をもう一回観てみたい!」という衝動に駆られました
そこでこの記事では、そんな「映画を観たくなったロケ地の旅」をざっくりとご紹介します
映画を観ておくと、旅に出る楽しみが何倍にも膨らみますし
ロケ地へ行くと、映画を観る喜びが何倍にも膨らみます
旅をしてみて実感した意外な発見の一つが、この映画と旅の相性の良さでした
行って感動したロケ地・ゆかりの地
カンボジアの世界遺産ベン・メリア遺跡〜「天空城のラピュタ」
「天空の城ラピュタ」は、ジブリアニメの中でも好きな映画の一つです
アニメなので、当然ロケ地はありませんし、本当にここがラピュタのモチーフになっているのかどうか定かではありません
しかし、「あそこは天空の城ラピュタなんだよ」と聞いて行ってみたら、本当に天空の城ラピュタの世界に入り込んだかのような廃墟感がそこら中に漂っていましたので、僕の中では、「ここはラピュタだ」ということで納得でした
と言っても、ラピュタは明るく涼やかな印象があるので、それよりもジャングルの森に沈む苔むした廃墟という感じですね
このベン・メリア遺跡は、有名なアンコールワット遺跡など、多くの遺跡群が点在する世界遺産アンコール遺跡群の一つで、カンボジアの密林の中にあります
これらの遺跡を訪れる拠点の街は、シュムリアップです
僕は、シュムリアップの日本人宿「シティ・プレミアム」に滞在して、お抱え運転手のトゥクトゥクに乗り、これらの遺跡を連日観て回りました
アンコールワットが素晴らしかったのはいうまでもありませんが、それ以外でのお気に入りナンバーワンがこのベン・メリア遺跡でした
天空の城ラピュタの雰囲気を味わうためには、ツアー客などのいない朝一番を狙っていくのがおすすめです
ヨルダンの世界遺産ペトラ遺跡〜「インディー・ジョーンズ最後の聖戦」
最初に、ロケ地に興味がなかったようなことを書きましたが、唯一の例外がここ、ペトラ遺跡でした
僕は冒険話が大好きで、インディージョーンズシリーズにはたっぷり楽しませてもらいました
そしてペトラ遺跡は、実際どんな遺跡なのかほとんど知らずに、ただ旅人の間で「すごい」と言われている遺跡だというので、期待に胸を膨らませ訪れたのですが
期待以上でした!
別の記事でも紹介していますが、3日間の滞在中に3回通い、その規模の大きさと迫力に感動しまくりました
ヨルダンという国自体も自然・文化・遺跡ともに素晴らしく、予定を延長してじっくり堪能しましたし、中東やイスラムに対する偏見を解消する意味でも、思い出深く、心に残る旅先の一つでした
英国の世界遺産エジンバラ〜「ハリー・ポッター」
ハリーポッターシリーズも、とても楽しませてもらった映画の一つです
そして、イギリス北部、スコットランド地方の主要都市エジンバラは、ヨーロッパの中でも、トップスリーに入る、お気に入りの街並みでした(その他のヨーロッパ街並みお気に入りは、ポルトガルのポルト、チェコのプラハかな)
古い街並みを現在に残しており、街を歩いているだけでも重厚な中世の雰囲気に浸ることができます
特に夜、石畳の細い路地に入っていくときは、本当に中世にタイムスリップしそうで、ちょっと怖いくらいでした
そんなエジンバラの街の中には、ハリーポッターの作者J ・K・ローリングが常連として通っていたカフェなどもあり、ここでハリーポッターを書いたのかな、などと思いながら紅茶を飲みました
ちなみに、ロンドンのキングスクロス駅も利用しましたが、そこもハリーポッターゆかりの場所ですよね
ハリーポッターの特設ショップなどもあり、ハリポタファンにはたまらないと思います
トルコの世界遺産カッパドキア〜「スターウォーズ・エピソードⅣ」
スターウォーズシリーズも、大好きな映画で、若い時から何度も観ています
特に、多種多様な宇宙人たちが集うわい雑な飲み屋の雰囲気やそこに入るルークの心象風景は、一人で異国を旅しているときの孤独や不安、勇気と覚悟の入り混じった心情に重なるものがあります
トルコのカッパドキアは、ロケ地ではないようですが、映画のシーンのイメージを描く元となった場所だとガイドさんが言っていました
確かに、三角形の奇岩を彫って作られた部屋に入り、窓らしきところから外の荒凉とした風景を眺めていると、スターウォーズの情景が思い出され、何度も見た映画なのにまた観たくなりました
モロッコ〜「カサブランカ」
映画「カサブランカ」も、何度も観たお気に入り映画の一つです
現代の感覚とはちょっと異なる価値観で描かれていますが、その時代ならではの雰囲気を知るのも、味わい深いものです
古い時代の映画を見るというのは、歴史を知る面白さや、異文化を知る旅の面白さと通じるものがありますね
そして何より、イルザ役のイングリッド・バーグマンが美しすぎます
映画の撮影はモロッコで行われたわけではありませんが、この映画の舞台となった土地に行くというだけで、どこかロマンチックな、特別な感慨がありました
モロッコでは風邪をひいてしまったため、思ったようにあちこち行くことはできず、カサブランカの街を十分に楽しむ余裕はありませんでしたが、世界遺産であるマラケシュの迷路のような路地(スーク)はかなり堪能できました
思い出深く、リベンジの意味でも、また行きたい国の一つです
アメリカのシャスタ〜「スタンド・バイ・ミー」
カリフォルニア州北部に位置するシャスタがスタンドバイミーのロケ地だということは、現地に行って初めて知りました
少年・少女時代に、新しい経験をし、新しい感情を覚えていく成長のプロセスは、旅での経験と感動の成長プロセスにそっくりです
キラキラした自然に溢れるシャスタの地は、子供たちの成長だけでなく、大人たちの成長をも促してくれる、優しく強いエネルギーに満ちていました
詳細は別記事でご紹介しています
アメリカの世界遺産レッドウッド国立州立公園〜「スターウォーズ・エピソードⅥ」
スターウォーズⅥジェダイの帰還の中で、惑星エンドアのロケ地となったのが、ここレッドウッド国立州立公園です
下草の生茂る巨木の森での戦闘シーンなどが目に焼き付いていますが、実際にその森へ行ってみると、その木々のあまりのスケールの大きさに、まさに地球とは別の星に来たような感覚がありました
レッドウッド国立州立公園についても、別記事でご紹介しています
ハワイ、カウアイ島のナパリ・コースト〜「ジェラシックパーク」、「ジェラシックワールド」
もともと恐竜好きだったこともあり、初めて映画ジェラシックパークを見た時のワクワク感は忘れられません
映像の中では、「こんなことあったらいいな」という夢を限りなくリアルに再体験できるのが、嬉しいですよね
その先には、現実(と我々が信じている)と仮想現実の区別が曖昧になる世界が待っている、あるいはすでに始まっているのかもしれません
それはともかく、ハワイ諸島、カウアイ島のナパリ・コーストは、ジェラシックパークとジェラシックワールドの両方の映画のロケ地になっていたということを、現地に行って知りました
ナパリ・コーストへは、ツアーに参加して海からアプローチしましたが、ツアーのボートは、高速で疾走する爽快感、イルカたちとの遭遇、変化に富んだ海岸線と、思っていた以上に楽しいアクティビティでした
カウアイ島には他にも聖地と言われる場所がいくつもありましたし、ダイナミックな自然を体感できる場所もたくさんありました
本当に行ってよかったと思える、素晴らしい出会いと体験の島でした
ハワイ、マウイ島のハレアカラ山〜「2001年宇宙の旅」
これも古い映画で、難解ではありますが、SF映画の古典とも言える名作ですね
自分の好みばかりになりますが、子供の頃はSF大好き少年で、いろいろ読みあさっており、中でも、この映画の元となった本の原作者アーサー・C・クラークのSF小説はかなり好きでした
マウイ島のハレアカラ山に行ったときに、そこがこの映画の中で、人がまだ猿のような姿をしていた太古の昔のシーンで使われた場所だということを知りました
頂上付近の巨大クレーターは、岩と石と砂だらけで、文字どおり異世界のような景観が広がっていました
そんな不思議な世界を歩いていると、ここが映画のロケ地に選ばれるのもなるほどなと感じましたよ
ハレアカラについても、別記事で紹介しています
(番外編)ゆかりの地に行ったら観たくなった映画
キューバ〜チェ・ゲバラ関連映画
キューバという滅多に行かないであろう国へせっかく行ったのだから、ということで、キューバ革命の英雄チェ・ゲバラの霊廟があるサンタ・クララを訪れました
そこにはゲバラの遺品やパネルを展示した部屋があり、見ているとゲバラの生涯に興味が湧いてきて、ゲバラに関する映画を是非とも観てみたいという衝動に駆られました
実際に、帰国後すぐに、ビデオを借りて観ましたが、チェ・ゲバラその人の面白さだけでなく、カストロや、それを取り巻く人々全体のドラマとしての革命の内情が垣間見えて興味深かったです
キューバは、社会主義革命とその後の経済封鎖の影響で時が止まったような国なので、今でも、クラシックカーをはじめとする昔の風景が残っています
と同時に、近年は国を開いて外国資本も受け入れているので、一部で急激な欧米化、観光化が進み、社会・経済がアンバランスな格好になっている印象でした
その象徴の一つが、国内向けと外国人向けの二重通貨制度でした
いろいろ考えさせられることの多い国でした
ヨルダンの世界遺産ワディ・ラム保護地域〜「アラビアのロレンス」「レッドプラネット」「オデッセイ」「スターウォーズ・スカイウォーカーの夜明け」
ヨルダンのワディ・ラム地区はベドウィン族の居住地で、世界遺産にも指定されている砂漠の枯れ川地帯です
その奥地はツアーでなければ行けないようだったので、ベドウィンの青年がガイドをする現地ツアーで名所を巡りました
そこはアラビアのロレンスが活動した場所、映画「アラビアのロレンス」のロケ地も含まれていたので、昔のロマンを感じながらの旅になりました
「アラビアのロレンス」の名前は知っていたものの、実際にどんなことがあったのか詳しくは知りませんでしたし、その映画を見たこともなかったので、即、観たい映画リストに入りました
帰国してすぐに借りて観ましたが、その時代の雰囲気を色濃く感じられる力作でした
また、ワディ・ラムは、レッドプラネット、オデッセイ、スターウォーズ・スカイウォーカーの夜明けなどのロケ地でもあります
レッドプラネットは、火星探査船のサバイバルを描いたSF映画、オデッセイは、火星探査の途中で火星に取り残された主人公のサバイバルと、その救出劇を描いたSF映画で、どちらも昔見たことがあるのですが、内容を忘れているのでここにまとめて載せました
「スターウォーズ・スカイウォーカーの夜明け」も同様です
ワディ・ラムでの砂漠キャンプツアーについての記事はこちらです
それにしても、ヨルダンは、異文化を旅する喜びを存分に味合わせてくれる面白い国でした
カンボジアの世界遺産タ・ブローム遺跡〜「トゥームレイダー」
タ・ブローム遺跡も世界遺産アンコール遺跡群の一つで、シュムリアップからトゥクトゥクに乗って訪れました
遺跡が熱帯の密林に飲み込まれてしまい、根がウネウネと遺跡を覆っている様子が印象的でした
トゥームレイダーという映画のロケ地になっているという話を現地で聞き、どんなふうに使われているのか興味が湧きました
実際に観てみると、アンコールワットやアンコールトムも出てきますし、下に掲載した写真に写っているタ・ブローム遺跡の一部など、見覚えのある場所が何か所も出てきて懐かしかったです
映画でもドラマでもそうですが、自分が実際に訪れた海外の映像が出てくると、親しみを感じますし、「ああ、あそこ実際に行ったんだよなー」という独特の感慨が湧いてくるんですよねー
映画自体は、アンジェリーナ・ジョリーの魅力を前面に出したアクション映画で、僕の個人的な好みにはマッチしませんでしたが、カンボジアの風景をたくさん見ることができたのは嬉しかったです
カンボジアも、思い出深く、大好きな国の一つです
アメリカのモニュメントバレー〜「フォレスト・ガンプ」
モニュメントバレーは、西部劇をはじめとする数々の映画のロケ地になっています
実際にその地に行ってみると、「アメリカという国はこういうすごい土地を持っているから、あんなに映画産業が発展したのではないか」と感じるほど、迫力があって、映像を撮りたくなる気持ちがよくわかるような場所でした
モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パークという有料地域からは外れますが、近くを通る道路からも砂漠に巨大な岩が立ち並ぶ雄大な景観を見ることができます
その中の一つが、フォレストガンプの撮影に使われた場所で、「フォレストガンプポイント」という名前までついていました
実際の映画は、笑いあり、涙ありの楽しいお話で、観てよかったです
後半、ようやくフォレスト・ガンプ・ポイントが登場する場面が出て来たときは、「あー、ここ、ここ!」と単純に嬉しくなりましたね
おわりに
並べてみると、有名な世界遺産や絶景の地と、有名な映画、名作映画が並びました
まだ鑑賞していない映画があったら、今が観るタイミングなのかもしれませんし、既に観たことがある映画も、今見直すと違った発見があったりして面白いかもしれません
とにかく、映画は旅を誘い、旅は映画を誘う、この関係がとても強い磁力を持っていることを感じた世界一周の旅でした
なお、僕はAmazonプライムを利用していますが、たくさんの映画が見放題で、この手のサービスの中では、ダントツに役に立っています
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